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絶品、麻辣刀削麺 「XI'AN 」

麺が決め手

生まれ故郷の大分には、「団子汁」という郷土料理がある。山梨のほうとうの面の二倍くらいの幅の麺で、その歯ごたえが絶妙である。中華でも同様に歯ごたえを楽しめる麺がある。小麦粉でできた生地の塊を包丁で削ぎながら沸騰した湯に入れてできあがる麺・・・その名の通り刀削麺である。この麺は、ほうとうくらいの厚さながら、リングィーネのように真ん中が厚くなっているため独特のもっちり感がある。ほうとうや団子汁が味噌仕立てを基本とするのに対して、この刀削麺は生い立ちが山西省だけあって、四川風の辛い麺を主とする。
絶品、麻辣刀削麺 「XI\'AN 」_d0132479_18295259.jpg
特にこの「XI'AN 」で食べる麻辣刀削麺は絶品である。チェーン店ではあるがその味はしっかりしている。オーダーが入る度に大きな湯釜の前に立ち麺を削りだしていく。メニューに唐辛子のマークが多いほど辛さが増すというサイン。この麻辣刀削麺は三つの唐辛子だ。
絶品、麻辣刀削麺 「XI\'AN 」_d0132479_1830117.jpgもっちり麺に絡む深紅の激辛スープは、辛いだけでなく、花山椒がよく効いていて舌が痺れるほどである。シャンツァイが香り付けのいいアクセントとなる。辛いスープといえば坦々風もあるのだが、このスープにはゴマのコクよりも麻辣の方が合う。麺を食べ終わったら、セットのご飯を中に入れておじやにし、スープも残さずいただこう。辛さが中和され満腹感も味わえる。

その他点心などもあるが、どれも無難な味で特筆すべきものはない。刀削麺単品狙いのランチか、ランチタイムを少し外した遅めのランチセットはコスパよくお薦めである。

XI'AN ヨドバシ吉祥寺店
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-19-1 ヨドバシ吉祥寺8F
TEL 0422-21-3421


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# by daimaoAT | 2009-03-23 18:31 | ネオ・ジャポネスク

鳥わさ丼「よね家」

一品入魂

日本橋蛎殻町の路地裏に、これまたひっそりと店を構える一軒の和食の店。宴会の時などは、普通の居酒屋ではお目にかかれないような見事な海鮮鍋を供してくれたり、夜の部で大層重宝する店であるが、ここのランチが名物であると聞いた。会社から歩いて数分、ランチタイムにはやや焦る距離である。夜は店が開いているかどうかもわからないくらい地味な門灯にもかかわらず、店頭には「お昼御飯ございます。鳥わさ丼 よね家」の暖簾が下がっていた。
鳥わさ丼「よね家」_d0132479_8295555.jpg
そう、ここのランチは名物、鳥わさ丼一品のみである。12時を過ぎるとあっという間に埋まってしまう客席でオーダーできるのはこの丼だけ。女将さんが、盛りについて問うてくれる。普通の男子なら中くらいの「並」で十分である。
お通し代わりの水菜のサラダには栗が添えられ、ゴマドレッシングがかかっている。これだけでもおざなりなグリーンサラダではないのが嬉しい。このサラダと冷奴と椀がセットになる。

鳥わさ丼「よね家」_d0132479_8302954.jpgメインの鳥わさ丼は、並でもご飯が見えないくらいにたっぷりの鶏の胸肉が乗せられている。そぎ切りにした胸肉をさっと湯通しして、タレに漬け込んだものだ。肉はレアのタタキ状になっている。食べてみれば、タレの味がよくしみこんで鶏の甘みを引き出している。新鮮でイヤな匂いのしない鶏肉は、身もほどよく締まり食べ応えも十分。タレは醤油、みりん、酒をベースにワサビ風味、少しポン酢が入っているか?細切りの大葉とたっぷりの生ワサビがいい。

夜は魚、昼は鶏、どちらも鮮度で食べさせる。

よね家
住所 東京都中央区日本橋蛎殻町1-30-10
TEL 03-5623-4122

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# by daimaoAT | 2009-03-17 08:33 | 東京和食

絶品鮪、日本橋箱崎町「築地 傳」

限定10食!

絶品鮪、日本橋箱崎町「築地 傳」_d0132479_2102854.jpg会社の近くにこの店ができて何年経つだろう?路地裏にひっそりと佇む店構えは食べる前から味の良さを期待できる。あまり目立たない店だが、ランチタイムには幻の丼を目指して早い時間から客が殺到する。12時を回ったらまずありつけない。この日は幸いにして11時30分頃に暖簾をくぐることができ、カウンターに空いている一席へと通された。恐る恐る「中落ち丼はありますか?」と聞くと「ラスト一個です。」と言われてギリギリセーフ。中トロ炙り丼や鮪楽しみ丼も限定10食ということで、激しい競争が予想されるのだ。

カウンター内には、若い料理人たちがテキパキと働く。老舗という感じではないが、木を多用したシックな店内はランチタイムとはいえ落ち着いた雰囲気である。カウンターの客は、黙々と運ばれた膳を食べている。並ぶ焼酎を眺めながら待っていると、間もなく注文した中落ち丼がやってきた。
中落ちは、鮪の背骨からスプーンですくい取る剥き身である。骨付きの肉が旨いのは牛肉や豚肉だけではない。スジのない脂の乗った赤身には鮪の旨みが凝縮されている。ご飯にはゴマ、金糸卵、大根のツマ、千切り海苔が添えられている。本ワサビを中落ちに乗せて醤油につけていただく。口の中でとろける旨さだ。脂肪分が強いので、ワサビはたっぷりつけていただきたい。
絶品鮪、日本橋箱崎町「築地 傳」_d0132479_211898.jpg
定食には、切干大根の煮付け、しば漬け、吸い物と茶碗蒸しがセットになっている。一口サイズの解凍ケーキがついているのはご愛嬌。これで1000円なら、鮪好きには堪えられないだろう。

築地 傳
住所 東京都中央区日本橋蛎殻町1-21-9
TEL 03-3666-5822


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# by daimaoAT | 2009-02-16 02:12 | 東京和食

から揚げのうまい茅場町の焼鳥屋「宮川」

絶品から揚げ!

「茅場町には宮川三兄弟がそれぞれ焼鳥専門店を構えていて、一番駅から遠い宮川のから揚げが絶品だ。夜仲間内で行くときは、一人で四人前頼んで黙々と食べる。」という会社での風評を聞いてどうしても行ってみたくなった。鶏好きの上に、唐揚といえば目がない。
から揚げのうまい茅場町の焼鳥屋「宮川」_d0132479_18371932.jpg宮川と言えば、茅場町交差点のすぐ裏のビルを思い浮かべる。ランチの唐揚定食も旨いし、夜は焼鳥を始めとする鶏料理が楽しめる店である。ところが、少し離れたところにあるもうひとつの宮川はこじんまりとした佇まい。ランチ時に行くと、やはり行列ができていた。少し時間を外していたので間もなく入れたがかなりの人気店である。

から揚げのうまい茅場町の焼鳥屋「宮川」_d0132479_1837495.jpg






一人客なのでカウンターに通されたが、中の仕事が見れるのでとてもありがたい。店頭には噂のから揚げの他に「やきとり丼」などもあったが、見回す限りみんな「から揚げ」を頼んでいる。厨房には、大きな二つの揚げ物用鍋があり、一度に4,5人前を揚げている。大きなバットには既に粉まで振られた鶏肉が山と積まれ、次から次へと揚げられていくのだ。
揚げ方を見ているだけで、もうすでに旨いことが確信できる。先に鶏のスープとご飯とタレが運ばれてくれば、から揚げがやってくるのはもう間もなくだ。
から揚げのうまい茅場町の焼鳥屋「宮川」_d0132479_18383829.jpg
揚げたて熱々のから揚げがやってきた。骨付き2個、骨なし2個の盛り合わせ。骨の周りの肉が旨いのは当たり前である。見た目は片栗粉主体の竜田揚げ風で、色も薄い。味付けは塩コショウで軽くつけられているのでそのまま食べても旨い。タレはかなり酢がきつめのポン酢。味が足りない人はこのタレにつけて食べることになる。好みとしては、から揚げはそのままいただき、付け合せの刻みねぎをポン酢にたっぷり浸して合いの手でいただくのがいい。

から揚げのうまい茅場町の焼鳥屋「宮川」_d0132479_18464813.jpg唐揚はいろいろなところで見かけたら必ずと言っていいほど味見をするが、ここのから揚げは比類なき物。宮川独自の一品である。コンセプトは大分のとり天に近く、薄く下味を付けた鶏を揚げたものをポン酢で食べるというもの。にんにく醤油でしっかり味付けした唐揚とは一線を画するものなのである。是非夜に他の鶏料理と共に食べてみたい。

やき鳥 宮川
住所 東京都 中央区日本橋茅場町3-5-1
電話 03-3668-7080


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# by daimaoAT | 2009-02-15 18:51 | 東京和食

駅中も楽し、はせがわ酒店GranSta店

130円払ってでも入りたい。

最近JR東日本はがんばっている。キーステーションの駅中に有名店を誘致し、買い物やイートインが楽しめるところが増えているのだ。出張の時の駅弁の楽しみも変わりつつあるのではないか。東京駅地下にできたGranStaもそのひとつ。周囲には、丸の内再開発などで店には事欠かなくなっているが、駅外の黒塀横丁やキッチンストリートなどに続き、駅中もGranStaができたことにより大幅に充実した。D&DやBURDIGALA EXPRESSをはじめ、TakeOutコーナーには新宿洋食の老舗アカシヤも入る充実ぶり。

駅中も楽し、はせがわ酒店GranSta店_d0132479_19412631.jpgその一角に、はせがわ酒店が入っている。表参道ヒルズにもあるが、ここの焼酎と日本酒の揃えは本格的。店員の知識も幅広く、酒を買いに来たときに相談すれば的確なアドバイスがもらえる。なんといっても大好きな西酒造との関係が深く、吉兆宝山や富乃宝山を常備し、季節によっては芋麹全量なども手に入るのが嬉しい。そして、イートインスペースがある。カウンターと立ち飲みだけのこじんまりしたものだが、ここは重宝する。
カウンター内には日本酒ソムリエのお兄さんたちがいて、好みを言えば日替わりの厳選された日本酒がいただける。つまみは店内で売っているものを出してくれる。
駅中も楽し、はせがわ酒店GranSta店_d0132479_19415652.jpg
まずは「香りの強いもの」というリクエストで出てきたのが、鳳凰美田しぼりたて新酒である。確かに枡酒で飲むような心地よい木の香りに似た香りが立ち上る。聞けば、麹の香りであって枡や樽の香りではないと言う。

駅中も楽し、はせがわ酒店GranSta店_d0132479_19433135.jpgつまみはお薦め三品盛り合わせ。ママカリ、鯛の塩辛、さつま揚げ。どれも日本酒に合うこと請け合いだ。続いては御湖鶴純米大吟醸。こちらはとてもさわやかな香りでくせがない。続いてはなかなか手に入らない十四代。それも、おりからみという特別なもの。これまたくせがなくキリっとした香りで旨い。
香りが好きならと言って出してきたのは、日本酒では邪道の部類に入るのだろうが、ワイン樽で樽香をつけた東洋美人をワイングラスで。追加でいただいたイカの塩辛白造りは岩手県の木村商店で特別に作ってもらっているものだとか。これがまた絶品においしく、思わず帰りに買ってしまった。

どの酒も純米吟醸以上のもので素晴らしい日本酒たちであった。「香りで始まり、そのうち香りのないものが好きになりますよ。」とのことで、ますます日本酒にはまりそうな予感である。ちょいと寄ったり、待ち合わせの場所として使うには最適のカウンターバーなのである。

はせがわ酒店 GranSta店
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
JR東日本東京駅構内地下一階
TEL.03-6420-3409
営業時間 7:00~22:00 日曜日7:00~21:00
定休日 年中無休


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# by daimaoAT | 2009-02-12 20:19 | 東京和食