Not so bad...
アムステルダムでローカル社員がセットするディナー。日本人をもてなそうと、ダム広場とライツェ広場の中間くらいにあるオランダ名物料理のレストランを予約してくれた。このレストラン「Haesje Claes」の店内は伝統を感じさせる古い造りで、壁の色や調度品などが年季を感じさせるなかなかいい雰囲気だ。時間が経つにつれほぼ満席状態となる人気店である。 オランダの食事はいまいちだと聞く。もともと農民の国であるオランダの一般的な料理はいわば「農家の食卓」である。同じくよく言われるのが、「オランダ人にとって食事は空腹を満たすためだけのもの」だそうだ。ベルギーやフランスのように食事にこだわりがないから、美味しい料理がないという。その真偽のほどはいかがなものか?検証してみることにしよう。 ここ↓をクリックしていただけると励みになります。 にほんブログ村 ベルギー情報 まずは前菜。 塩漬けイワシのハーリングや小エビのコロッケなども代表的な料理だが、やはりいただきたいのがErwtensoep(エルテンスープ)だ。 これはベルギーのクリスマスマルクトでも見かけるポピュラーなもので、えんどう豆を煮込んでドロドロにしたスープにソーセージやニンジンなどを入れたもの。 お腹にたまるし、優しい味わいが寒い時にはホッとする。クリスマスマルクトではグヤーシュと並んで食べたくなるスープのひとつである。ここのエルテンスープはかなりドロドロでまさに食べているという感じでおいしかった。 メインを選ぶにあたっては、今まで食べたことのないHutspot & Stamppot(ヒュッツポット&スタンポット)をオーダーしてみた。マッシュポテトに玉ねぎ、にんじんを煮てつぶしたものを加えたものに太いソーセージが添えられ、牛肉の煮込み(カルボネードフラマンドみたいなもの)を上からかけている。なかなかリッチでおいしい。 マッシュポテトだけなら結構重たいが、野菜類が入っているので比較的軽やかに食べられる。ビーフシチューもなかなかの出来で、楽しい取り合わせで満足感が高い。 味に飽きてきたら、付け合せのピクルスやクリスピーベーコンを混ぜて食べれば二度おいしい。農家の食卓だけあって、どっしり食べ応えのある朴訥な料理である。 デザートにはアップルパイを選んだ。 どちらかと言うと、大きく切ってねっとり焼き上げられたアップルパイは好きではない。タルトタタンのように薄切りで歯ごたえのある状態で焼かれたほうがいい。ある程度覚悟していたのだが、出てきて納得。細かく刻んだリンゴがフレッシュでいい。付け合せのシナモンソースとの相性もばっちり。オランダではこれにクリームを乗せて食べるのが一般的だとか・・・かなり重くなるのでソースだけにして正解である。 オランダの名物料理は、どことなく素朴な田舎料理という感じで、飾り気はないが、何故か温かみを感じるおふくろの味であった。 Restaurant Haesje Claes Spui-straat 273-275, 1012 VR Amsterdam tel. 020 624-99-89
by daimaoAT
| 2008-10-14 09:50
| EU
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